テラフローラへ②マザーストーン

テラフローラに向かう車のなかで「テラフローラはインディアンの聖地だった」という話を耳にしました。わたしにとって北米先住民族の世界は、本格的に自分を植物の世界に導いてくれたいわば、自分の核となりうるような、大切な存在です。 →★

先住民族にとっての大切な「石」が、テラフローラの敷地の中にあるそうです。どのあたりにあるのかなと思ったら、意外にもベルテインハウスの目の前の草原にありました。

朝の植物観察のとき、その石をリチャードが見せてくれました。



この石は、テラフローラのマザーストーンです。
この石が内側に抱いている記憶をお話しましょう・・・とお話がはじまりました。


この石のすぐ前に、ブラックオークの木があります。
この木はたわわにどんぐりを実らせました。


石には、穴がいくつか空いています。 そのおかげでマイデュと呼ばれる先住民族の人々は集めたどんぐりをこの石の穴にいれて、すりこぎ状のちいさな石をつかってどんぐりをすりつぶすことができました。

この石は、マイデュの人々の祈りと歌と血を受け取っていました。
この岩があったこと。そして近くに池があったことがマイデュの人々の暮らしを可能にしました。ここには、たくさん先住民族の人々が住んでいました。



そのお話が、ブラックオークにつけられたプレートに書かれていました。
このブラックオークにはヤドリギがたくさん・・・12個くらいのヤドリギがありました。さすが、オークは男前。甲斐性があるなあ。


ゴールドラッシュの時代、1859年、たくさんの白人の人々が大挙し、移り住みました。その結果・・・とても悲しいことにこの土地に住んでいた先住民族の人々は全員殺されてしまいました。

テラフローラのあたりの土地はクオーツ、岩という形で、金塊が埋まっています。クオーツは地球にたくさんの光をあつめる性質、金は、太陽のようなエネルギーです。ブラックオークは、惑星では火星が対応し、男性的なエネルギー。幹が黒っぽいですね。

Bachレメディでは力強くあろうとして頑張りすぎてしまう人に必要なレメディです。オークの木は、木材としてとても力強いけれど、曲げることのできない性質。柔軟性の必要性・・・という側面が見えてきます。

フラワーレメディはバランスを見つけていくためのものです。


初日の植物観察が、このマザーストーンのお話からはじまったことは北米先住民族の世界観との出会いによって今の仕事をしているわたしにとってとても意義深いことでした。

しかも、このマザーストーンとヤドリギいっぱいのブラックオークの木は、数日後の夏至の朝に、わたしがとても象徴的な出来事を体験する、舞台となりました。
そのお話は、また後日に・・・。

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